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イスラエル料理

無発酵のパン(無酵母パン、種無しパン、記念式のパン)

種なしパン、無酵母パンとも呼ばれる無発酵パンのレシピです。

最後の晩餐、主の晩餐としても知られているイエス・キリストの死の前に食べられたのが無酵母のパンです。

キリスト教では、聖書に書かれてある通りイエスの教えを守り、無酵母パンとワインによりイエスを思い起こすことを重要視しています。

主の記念式、主の晩さん、聖餐といってイエスを思い起こす式典が世界中でイエスを思い起こすために行われています。

ユダヤ教でも聖書に書かれてある通り、神がエジプトを討った際にイスラエルの民には災いの及ばないようにした過ぎ越しの期間中に種なしパンを食べる決まりがあります。

イスラエルでは今でも過ぎ越しの祝いに種無しパンを食べます。

 

なぜ無発酵なのかというと、主の晩餐ではパンはイエスの体を表していると教えているのですが、聖書の中ではパン種は罪や腐敗の象徴とされているため、完全であるイエスの体を表すパンにパン種が入っていてはいけないという明確な理由があります。

聖書に書かれている伝説

聖書にはエジプトで奴隷として酷使されているイスラエル人が、エジプトから脱出するときに時間が無いために無発酵のパンを焼いたことが書かれています。

そのイスラエル人の脱出はエジプトの軍隊の追跡により紅海に追い詰められながらも、指導者モーセが神の導きのままに海を渡った話として有名ですね。

充分にパンを焼く時間も無く無発酵のパンを焼いて食べ、無事に脱出する奇跡的な出来事の後に、この神の奇跡的な業を忘れないように現代でも種無しパンを食べて思い起こすという祭事となっているわけです。

こういった過去の出来事を思いながら無発酵のパンを食べるのもロマンがあると思いませんか。

 

【材料(一枚)】

小麦粉       70g

水             40ml

ボウルなどに小麦粉と水を入れて良く練ります。

この写真では全粒粉を使っています。

当時の小麦粉は、現代の漂白されて真っ白なものと異なると思って、全粒粉のものを使ってみました。

良く練ったら丸めましょう。

打ち粉をしつつ、綿棒で抑えて薄く伸ばします。

フォークであちこちに穴をあけたら230度に予熱したオーブンで8分焼きましょう。

薄いのでフライパンで焼いても良いですよ。

手で割って完成!

クラッカーのようです。